コニーアイランド駅に着くと(ローカル線の各駅停車でも外の景色を眺めながら
の旅はオツなものです)周りはパッと明るくなる感じがします。
まさに、遊園地に来たゾ、の雰囲気ですね。
この球場が「サイクロン」と名乗るのも、この遊園地のハイライト、
「サイクロン・ジットコースター」にちなんだ命名で、遊園地とタイアップしてファン
を呼び込みたい、意図が分かります。
ナイター照明は奇抜な形です。傘を開くような、円形のユニークなデザイン。
こんな形に聳える照明灯は、他の球場では見たこともありません。
4ヶ月の公式戦開催の短期間に、8日間も花火ショーがあります。
今や、試合後の名物に定着しました。これを目当てに来場するファンも少なくありません。
目の前は大西洋。ユニークな照明灯の間から、夜空に打ち上げられる、
花火ショーの美しさは見事です。
日本の花火とはひと味違う演出で、やるな、と眺めたくなる光景でしょう。
昔の、その昔のブルックリンには、1845年ごろから、町の草野球が盛んでした。
様々な野球チームが生まれ、この下地がドジャースへ、と発展した、とも言われます。
事務所壁面左右には、当時の新聞、写真、イラスト画が飾られています。
「昔はこうだったのか」と、基礎知識を頭に入れておけば、観戦もまた楽しいでしょう。
サイクロンズには、立派な野球記念物展示の殿堂があります。
事務所から外へ出て、グルリと回り、駐車場側から入ります。ガラス張り
で採光も十分。天井は高く、明るく、工夫を凝らした配置です。
この殿堂の正式名称は「ザ・ブルックリン・ベースボール・ギャラリー」。
殿堂は球場のオープンから1年後、2002年に完成しました。
チケットは当時と同じ1㌦のまま。別に券などはなく、入り口に置かれている
ガラス杯に献金の形で入れるのです。
了
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