ミネアポリスのダウンタウンは、各ビルが歩道橋で結ばれ、外に
出ないでも、隣のビルからビルへ行ける工夫がされています。
早いときは11月から雪が降る、この寒冷地帯で生活する知恵でしょうか。
「スカイウエイ」と呼ばれるこの高架歩道は、全部ガラス張り。戸外の様子
は良く分かり、このスカイウエイを歩いて行けば、ダウンタウンのほとんど
をカバーできます。雪の季節は戸外は凍えるような寒さですから、
この通路は、本当に助かります。
しかし、スカイウエイは、ダウンタウンの中心地だけで、
メトロ・ドームへは通じていないのが残念ですが。
ドーム内部の掲額の中には、日本では知名度のない人物もいます。
”チーフ”(酋長)の異名が着いている、インディアンの血を引く、チャールス・
アルバート・ベンダー投手です。
セネタース、ツインズとも関係はありませんが、ミネアポリスの北、
クロー・ウィング・カウンテイの出身。郷里を代表する英雄、として
加えられました。16年間、通算212勝。1910年にはノーヒットノーラン
も記録。フィラデルフィア・アスレチックスのエースで活躍。ワールドシリーズ
6勝の豪腕投手。1953年にクーパースタウン殿堂入りしています。
正面入り口には、左側に1987年、右に1991年のワールドシリーズ
の黄金に輝く優勝トロフィーがガラス・ケース入りで飾られています。
ツインズの永久欠番第1号の「3」は”キラー”と恐れられた、パワー抜群の
ハーモン・キルブルー選手。
三塁が本職でしたが、他のポジションもこなし、外野でもプレー。
通算573本も打った実績は、ツインズNO・1。メトロポリタン・スタジアム
でも、このメトロ・ドームでも最長距離ホームランを放ち、メトロポリタンでの
アーチ跡は、今も、モール・オブ・アメリカに保存されています。
メトロ・ドーム左翼席最上段スタンドに当たった「ドーム最長アーチ記念席」は、
オレンジでペイントされているので、すぐに分かります。
次回は、メトロ・ドームの目の前にある個人経営博物館
「ミネソタ野球殿堂」を紹介します。
了
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