パサデナ市は、黒人選手のパイオニア、ジャッキー・
ロビンソン内野手の生まれ故郷。数々の遺品があり、
ロビンソン・メモリアル(芝生公園)には、大きなジャッキーの頭像が
置かれています。
アフリカから、黒人奴隷、として連れて来られた祖父は、
南部小作人の家で働き、父は、パサデナの農園に移り、
母・マリーが、懸命に働いて、5人の子供を育てた苦闘
の歴史が、ジャッキー・ロビンソン・コミュニテイ・センター
に展示されています。
ロビンソン・センターは、市内の北部、ノース・フェア・オークス・
アベニュー1020番地にあります。やや郊外になるので、私は
徒歩で訪ねるのは断念。タクシーで行きました。
このビルは、社会福祉施設、黒人教育センター、として、ロサンゼルス市
が運営しています。内部には、ジャッキーを偲ぶ、多数の
メモラビリアがあります。
ここに常住し、案内、指導をしている、黒人のコンビがいい人です。
指導主事の女性、クリスチャン・ハリスさん。渉外役のジーン・
ワシントンさん。2人とも、無類の好人物。初対面の私にも、
実に、丁寧に教え、ガイドしてくれました。歴史知識も豊富。
「こんなに親切な人がいるのか」と、頭が下がるほど、
優しい方でした。
このセンターには、昔、ドジャースのホームだった、ブルックリン
のエベッツ・フィールドの精巧な模型が展示されています。
模型製作アーチスト、と呼ばれる、北アイルランド出身の、
ウィリアム・スティール氏が1年間も掛けて制作。2002年
に公開されました。
いまや、エベッツ・フィールドの設計図もなく、当時の写真を
元に、苦心して再現した、と言われます。「ジャッキーがプレーした
球場は、もう、どこにもありません。この模型を大事にして、後世へ
伝えたい」と言う、ハリスさん。
アクリル・ケースに収められた模型から、歴史をしのぶ、
ことが出来ます。
了
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