ディズニー・ランドで有名な、アナハイムに、
1961年に、球団拡張で誕生したエンゼルス。この野球場を、
エンターテインメントの楽しい場所に、モデルチェンジしたのは、
ジーン・オートレー・オーナーから買収した、ディズニー社
でした。
ディズニー社は、ファンを楽しませようと、様々の趣向を凝らし
ました。正面広場には、真っ赤な、エンゼルスの巨大なヘルメット
が左右一対でファンを歓迎。このヘルメットは、木の柱で支え
られ、その下にはベンチが置かれ、格好の待合い場所。
外野のセンターには、岩山があり、噴水が吹き上げ、花火
も上がる(もちろん、地元のエンゼルスが打ったとき)
実に、華々しい野球場です。
収容4万5050人。大きくもなく、小さくもない、適度の
大きさがいいのです。それに、通路を左右、自在に移動できるのも
うれしい構造。
エンゼルスを、手塩にの掛けて育てた、故ジーン・オートリー・
オーナーの背番号「26」が欠番になって、左翼の
フェンスに掲げられています。”26番”とは、ファン代表の意味。
ディズニー社は、オーナーの功績を称え、正面入り口の
左側庭に、左足のひざを立て、あごに手を当ててて見つめる、オートリー
さんの銅像を建てました。
「歌うカウボーイ」で人気を集め、テレビの拡張に力を注ぎ、
財力を築いたオートリーさんは、エンゼルスに、惜しみなく投資
しましたが、オーナーは在任中、ついに、王座は訪れなかった、
悲運の人でした。
しかし、エンゼルスは、2002年に、ジャイアンツを破って、
ワールド・シリーズに優勝。ア・リーグ西地区1番の強豪になりました。
ディズニー社から、さらに引き継いだ、現在のオーナー、アルツール・
モレノ氏は、さらに、資金を掛け、ゲレロ外野手を始め、数々の
スターを獲得。今や、超一流のチームに仕上げました。
チーム・カラーの赤は、極めて鮮明。カリフォルニアの
青空に映えます。
この、野球場にいると、晴れ晴れとした、気分になって
来ますから、楽しいですネ。ただし、人気のトップ・チーム。
チケットの入手は極めて困難。常に4万人以上。空席がほとんどありません。
インターネットの前売りか、チケット込みのホテルを予約するか、
方法がない、のです。手ぶらで行っては、ダフ屋にやられる恐れ
があります。
(了)
コメント