松原 明の大リーグ

サンフランシスコＡＴ＆Ｔパーク、その３

ＡＴ＆Ｔパークの左翼前広場は、銅像がありません。これは、

ジャイアンツ・バリー・ボンズ左翼手が、ハンク・アーロン

の通算最多本塁打記録を更新、ＮＯ１になって、現役を引退したとき、

ボンズの銅像建設に備えている、から、と、思われます。

この左翼から、左中間へ掛けての通路は公園。夜間照明

に照らされる海面の美しさは、印象的です。

この球場が出来る前、私は、数回工事を、見学に訪ねましたが、

周囲は、倉庫ばかり。何もなく、歩く人もまばら。夜間は、怖くて近寄

れませんでした。

それが、今や、再開発の波に乗って、レストラン、１００万㌦（約1億２０００万円）

を超える「億ション」が展開。多彩なショップも進出。観光コースに一変しました。

球場正面のメイズ・プラザの対角には、有名なブックストア・

チェーンの「ボーダース」が広大なスペースの書店を開店。

広々としたスペースで、書物の取りそろえも豊富。ＣＤなどの

音楽コーナーもあり、コーヒーを飲みながら、本も読める椅子も

置かれ、こんな、伸び伸びとした、くつろげる本屋さんは、

滅多にありません。

この、キング・ストリート沿いの、左翼入り口対面に、メジャー・

メモラビリア店があります。地下室ですが、貴重な、大スター

の展示がいっぱい。販売もしています。

観光客の集まる、北岸の「フィッシャーマンズ・ワーフ」より、

人気が集まっている、このミッション・ベイ・エリア散策がモダンです。

近代美術館も、この３番通り沿い。ここの「カフェ・ミュゼオ」

も軽食やお茶でにぎわっています。

了

サンフランシスコＡＴ＆Ｔパーク、その２

ＡＴ＆Ｔパークの正面広場は、「メイズ・プラザ」と、呼ばれ、

殿堂入りの大スター、ウィリー・メイズの打撃フォーム銅像

が建っています。バットを振り切る、会心の姿。白御影石の

台座の上に立つ、メイズの表情は、まさに、ジャイアンツの

象徴。彼の欠番背番号「２４」にちなんで、周囲には、２４本

のパームツリーが植えられ、メイズを囲むように、聳えて

います。この周辺には、いつも、ファンがたむろし、にぎやか

です。

一塁側への道を行くと、ジャイアンツ・グッズ・ショップ。その先の

右翼席入り口前の、小広場には、新たに、大投手、ファン・

マリシャルのハイキック・フォームの銅像が建ちました。

ここから、センターへ回ると、マッコビー湾。

ジャイアンツは、建設に当たり、内海の船付き場の土地を

背景に設計。対岸のオークランドから、フェリーで渡る人々

を迎える工夫をしました。

この湾を巡る、小半島の突端に、マッコビーの銅像が建って

います。

ここは「チャイナ・ベイジン・パーク」と呼ばれ、中央に芝生の広場。四季

の花が咲き、糸杉が植えられている、ファンの憩いの場。この

一帯を、マッコビーの歴史を飾る、「ジャイアンツ・ヒストリー・

ウォーク」記念公園にしました。球場内部に、博物館のスペース

がないため、苦心の演出です。

公園の遊歩通路に沿って、ジャイアンツの年代誌、

銅板のプレートが、嵌め込まれ、プレートには、照明を埋めて、

マッコビーの足跡も、一目で分かるように、浮き出しています。

ファンが献金した、マッコビー賛歌のタイルも、プレート横に飾る

工夫が、凝らされています。

この公園、岬の最先端に建つ、マッコビー銅像は、海へ向かって

バットを振り切る勇姿。一度、眺めて下さい。

この銅像は、台座１７０㌢の上に立ち、マッコビーの記録紹介も、

プレートにはめ込まれ、特に、夜間は、黒塗りポールの2本の

照明灯が照らし出す、銅像は、素晴らしい夜景ではありませんか。

ここを訪ねるには、夜間を、お勧めます。照明は明るく、不安は

ありません。カリフォルニアの澄み切った青空、

海の深いブルー。自然を生かした設計は、実に、バランスが

良い。思わず、時間も忘れるようでしょう。

了

サンフランシスコＡＴ＆Ｔパーク、その１

サンフランシスコでは、ジャイアンツのホーム、ＡＴ＆Ｔパーク

を見逃せません。今夏は、オールスター・ゲームも開催。ファン

を楽しませる「ファン・フェスト」会場も、球場へ行く道、３番通り

に沿う「モスコーン・センター」で開催。この道を真っ直ぐ、

海へ向かえば、球場が見えてきます。約１５分歩けばＯＫ。

ニューヨークから、移転してきた１９５７年は、ホーム球場がなく、

約2年間は、３Ａのシールス・スタジアムを借り、やっと、「キャンドル・

スティック・パーク」が誕生したのは、１９６０年。

しかし、この球場は、ＮＦＬの４９ersと同居。吹き付ける海風が

とても冷たく、ジャイアンツは「ダウンタウンへ移転したい」と、

再三陳情し、現在のＡＴ＆Ｔパークが市の協力で新設された

のは、２０００年。

球場スポンサーも３回も代わり、最初は、パシフィック・ベル・パーク。

次に、ＳＢＣパーク。現在のＡＴ＆Ｔ。いずれも、当地の

電話会社の支援。

４９ersは、そのままキャンドル・スティックに残りました。

ＡＴ＆Ｔは野球専用球場。ジャイアンツが独占使用中。

湾岸に沿う、倉庫地帯の狭い敷地に建てられたため、

非常にコンパクトな設計です。

球場内部には、名門ジャイアンツの歴史を物語る、博物館も、

殿堂もないのが、いささか、寂しいのですが、素晴らしい銅像

が、３つあります。

メイズ外野手、マッコビー一塁手、マリシャル投手の3大スターです。

了

サンノゼ日系博物館、その３

この、サンフランシスコ、サンノゼは、地下鉄・高架鉄道の

バートが大変便利。私は、サンフランシスコ空港に着くと、

いつも、バートを利用。サンフランシスコ・ダウンタウン

へ行くにも、タクシーだと、４０㌦（約４８００円）も掛かるのが、

バートだと、空港駅から、わずか、5㌦１５㌣（約６００円）。

道路混雑もの心配もなく、時間通りに正確。

安全、確実。

現在、オークランドで、ＮＦＬのレイダースと同居している、

メジャーのアスレチックスは、ようやく、念願かない、この

バートの終点「フリーモント市」へ移転決定。4年後の

２０１１年には、専用野球場が誕生します。

フリーモントは、サンノゼの近く。両市間を直通バスも

運転され、さらに、便利になります。

バートはサンフランシスコ空港から、カルトトレイン、バス

利用で、サンノゼへ行けますし、サンフランシスコ空港

から、サンノゼ空港へ、直通エアバスも運転。「ドア・ＴＯ・

ドア」が看板の、スーパー・シャトル（ブルーの車体）も

早く確実。

これからは、スポーツが盛んになる、注目のサンノゼです。

ただし、怖いには、サンノゼ空港のタクシー。私は、

１９９９年、サッカー女子Ｗ杯の取材で、サンノゼ市の

試合会場（スパルタン・スタジアム）から、市内のホテル

へ帰るとき、大きく遠回りされて、料金をぼられる

羽目になりました。

やたらに話しかけてきて、注意をそらし、反対の方向へ

走るのです。途中気がつき「道は違う」と、文句を言いましたが

「アイ・アム・ソリ」で、してやられました。おしゃべり運転手には

要注意です。

サンノゼには、今、好調のＮＨＬシャークスのホーム、パビリオン

もあります。

サンノゼは、ワインの産地。年間３００日も晴天に恵まれ、

豊かなぶどう畑が、多彩なワインを送り出しています。

試飲会や、ツアーも組まれるサンノゼ。同市の案内は、

ホームページでも。www.sanjose.org

治安も良く、楽しい1日をサンオゼで過ごせます。

了

サンノゼ日系博物館、その２

ジヤパン・タウンは、ライトレイル駅を降りて、ジャクソン通り

を直進。５番通り、6番通りに店が集中しています。

サンノゼ一番、と言われる「サンノゼ・豆腐店」は、4番通り

と、5番通りの間にあり、「日本人には、豆腐が一番」と、

顧客も多く、繁盛しています。日本食のうまい「ＯＫＡＹＡＭＡ」

も、この一画。サンノゼ・ジヤパンタウンが主催する

「ヒストリカル・ウォーキング・ツアー」は、日系ゆかりの地

を歩いて回る観光コース。街路には、標識塔も建ち、

案内ガイドが展示されています。

街角にも、「日本町」の歴史案内板も置かれ、日系人

たちの、戦前からの歴史を知る、こともできます。

ファーマーズ・マーケット、日米物産には、日本の

品物はほとんどそろいます。

春、夏、秋、冬には、それぞれ、お祭りが開かれ、

春は4月にクラフト祭り、夏は盆踊り大会、秋は

バザー、冬に餅つき大会。年間、日系人交流の

場が、いつも、設けられています。

5番通りにある「日系博物館」は、老朽化が目立ち

「新たに、2階建てのビルに再建計画を進めていますが、

資金が不足しています。援助をお願い致します」と、いう

張り紙がありました。

果たして、その願いが届くのか、貴重な資料が、散逸

しないように、願いが、届くことを祈ります。

日系博物館のアドレス。www.jamsj.org .

ジャンパン・タウンのアドレス。www.japantownsanjose.org 。

了