松原 明の大リーグ

川上を待つアトランタ、その１

アトランタ市は南部最大の都市。産業の中心で、コカコーラ社の本社があります。

ハーツフィールド国際空港（ダウンタウンの南西部）は年間乗降客は８０００万人、とも

言われる巨大空港。デルタ航空の本拠です。ノースウェスト航空も傘下に収めた

デルタ航空は、アメリカ最大の航空会社になり、先週、首脳部がそろって来日。

「みなさん、アトランタへどうぞ」と、観光誘致作戦を開始しました。

その親善大使、の形で、初めて日本人選手、カワカミが入団したのは、

誘致作戦を展開する絶好のチャンスでした。

空港は極めて良く整理され、迷うこともなく、目的地へ行ける、明るい、安全な

のが素晴らしいです。コンコースも色分けされ、バゲージ・クレーム（荷物預け）も

航空会社別に南北にわかれ、案内板も高く掲げてありますから大丈夫です。

荷物はこのクレームを出るとき、必ず黒人の整理人が荷物札を照合しますから

ご注意を。

大きな荷物がなければ、タクシーより、空港西端の地下から発車する地下鉄が便利です。

早朝午前5時から運行、午前1時まで動いています。１㌦７５㌣（約150円）。

ここからダウンタウンへ南北線が走っています。駅はＳ７、Ｎ７と駅名に数字が附いており、

案内図をもらって確認すれば、自分の目指す駅がすぐに分かります。

東西線はＥ、Ｗの標識が附いています。

空港駅は「Ｓ７エアポート」です。ダウンタウンの中心は「ファイブ・ポイント」

（東西線の乗り換え駅）または、Ｎ１の「ピーチトリー・センター駅」。

約１５分で到着します。自分の予約したホテルによって、どちらの駅がいいか、

捜してみてください。

ホテルが密集しているのはピーチトリー・センター駅。この近辺には無数にあります。

ただし、この駅の昇り下りのエスカレーターの長さはものすごい。まさに目もくらむ高さ。

その長さは、私の経験では、ワシントン・ユニオン駅と双璧ではないでしょうか。

地下鉄の標識版も明確に出ています。（英語だけ。空港のような日本語表示はない）

ピーチトリー・センター駅に直結しているモールには、多数のショップが展開、

安価に食事ができるフード・コート（ランチタイムはラッシュです）は広々として、和洋

中華、メキシカン、その他が混在。安く楽しめました。

ＮＦＬファルコンズのホーム「ジョージア・ドーム」は地下鉄Ｗ１の「オムニ駅」下車

ですぐですが、ブレーブスの「ターナー・フィールド」は、ダウンタウンからやや

離れているのが難点なのです。

了

ピネラ監督の変身

カブスのファン集会「カブス・コンベンション」は１６日から3日間、シカゴ市のダウンタウン

「ヒルトン・ホテル」で開催されました。前売りで公募したところ、ファンは殺到。

あっという間にチケットは売り切れ。ホテルは3日間、満員の盛況でした。

この2年間、中地区で優勝しながら、プレーオフは、地区シリーズで、あっという間の

ストレート負け。もう１００年の王座に縁がないのです。「あんなにシーズン中は

独走していたのになんだ！」というファンの思いが重なる満員でした。

注目されたのは「私は変わる！」と、ファンに宣言した、ルー・ピネラ監督の

態度です。

変身のきっかけは、オフに読んだ書物の影響でした。大学バスケットボールの

名門、ＵＣＬＡ監督、ジョン・ウッデンの書いた「ウィニング」の影響です。選手への

接触、いかに,チームをハンドリングするか、のやり方にヒントを得た、と言うのです。

「私は、なぜ最強のカブスが、力を出せなかったのか、良く考えて反省した。

選手へのアプローチを変えないと、いい結果が出ない、ということを学んだ」

と、ファン集会で本音を話しています。

もし、今年も駄目だと、ピネラの真価が問われるシーズンになります。

今季も、オフの補強は成功。打線のテコ入れも完成。投手陣は不足ありませんから

激戦の中地区でも、３連覇は不可能ではないはず。

さっそく、この集会で集まった、1番のアルフォンゾ・ソリアーノ左翼手に、

にこやかに話しかけるピネラの姿がアップされました。

この集会には、カブスから殿堂入りのアーニー・バンクスや、ファーガソン・ジェンキンズ

ビリー・ウィリアムスらも出席。現役選手も総動員の盛大な集会になりました。

ピネラ監督が本当に監督術をつかんだのか、開幕を待たれますね。

了

川上を待つディズニー・ワールド、その２

この広大なスポーツ施設の中には、本格的なサーキット（スピード・ウェー）が設けられ

ていますし、直営のゴルフ・コースも６つもあります。他のキャンプ地と比較しても

素晴らしい豪華なスポーツ・タウンです。インディ２００と肩を並べるほどの

「ワールド・インディ２００アット・ウォルト・ディズニー・ワールド」は、

毎年1月のハイライトになっています。観客席5万席、白熱のレースを楽しめます。

近年はあまり開催されていませんが、ここでは、9月から１１月まで、

自分でダイナミックなレーシングを体験できるのもすごいですね。

野球場はメインの「チャンピオン・スタジアム」の他、練習球場も4面あり、練習、調整

には十分すぎる設備です。マイナー選手もこの施設を利用します。

テニスコートも6面もあり、３０種目のスポーツを開催できる総合スポーツ施設

なのです。

チームの本部ホテルはオランド・ワールド・センター・マリオット・ホテル。

ブレーブスはホテル込みの「スプリング・トレイニング・パッケージ」を

募集中。リゾート地のディズニー・ワールドは、この季節は観光客が多く、

値段も夏に比べて高くなるので、チームの募集しているパッケージの方が

安全で割安でしょう。ブレーブスと同じ宿舎ホテルもパックの中に入っています。

このパッケージには①アトランタからフロリダの往復飛行機代金②レンタカー

のあっせん③ゲーム・チケット代金④帽子、Ｔシャツ、バッグの提供、

などが含まれています。一番安いのが「ディズニー・ポートオルレアンズ・

リバーサイド」。最低2泊で７７２㌦（約７万円）。

ブレーブスのホームページでは、オープン戦のシングル・ゲームのチケット

だけでもＯＫです、と募集しています。アクセスしてみてください。

ＭＬＢは15日、全球団の公式始動日を発表しました。

バッテリー組は2月１４日集合がアは９球団、ナは８球団。一番遅いのが１６日。

ブルージィエイズと、ナショナルズの2球団です。

野手の集合日はほぼ3日後です。ブレーブスはバッテリーが2月１５日、

全体集合開始が１８日。上原入団のオリオールズ（フォートローダーデール。フロリダ）は

バッテリーが15日、全体が１９日。ここはマイアミの北。東海岸の南端です。

了

川上を待つディズニー・ワールド、その１

ブレーブス入りした川上憲伸投手の会見は見事でしたね。

スタートは英語（良く分かる発音）で「マイ・ネイム・イズ・ケンシン・カワカミ。プリーズ

コール・ミー”ケンシン”」とやって拍手を浴びると、すぐに「魂」の

1字を墨鮮やかに自分で書いた色紙を掲げ、「私は（今度は日本語）1球、1球、

ボールに魂を込めて投げてきました。これを、アメリカでも貫きたい」と宣言したので、

地元記者は度肝を抜かれました。”ソウル＆ハート”はアメリカ人の好む言葉。

これが受けましたね。

これまで多くの日本人選手が入団会見しましたが、自筆の自分の信念を込めた言葉

を初めに掲げて、堂々と宣言して選手は初めてです。

「思ったより英語を話すじゃないか」と、目を丸くするフランク・レンＧＭ。いかに自分を

アピールするか、渡米前から考え抜いた川上。その演出ぶりは際だっていました。

あとは、信念通り、メジャーで結果で示すことです。

川上の会見模様は新聞に詳しく載りますので省略します。

ブレーブスのキャンプ地、フロリダ州デイズニー・ワールドへ飛んで紹介したい、

と、思います。

アナハイムのディズニー・ランドに続いて、ディズニーが総力を挙げて開発

した、大レジャー・ランドの一画にあるのが「ディズニー・ワイド・ワールド・スポーツ・

コンプレックス」です。この総合スポーツ施設の中に、ブレーブスのキャンプ・タウン

「チャンピオン・スタジアム」があります。収容９５００人。１９９７年に完成。

ブレーブスはここを本拠に１２年目になります。

この地域は「レイク・ブエナ・ビスタ」と、呼ばれ、オランド国際空港から直通の

シャトル・バスが空港始発で運行されています。（ミアーズ・モーター・シャトル

の大型バス。片道１５㌦＝約１２００円）。レイク・ブエナ・ビスタ行きは

このバス利用が一番便利です。

了

ヘンダーソンはアスレチックスで

全米野球記者投票で野球殿堂入りした、リッキー・ヘンダーソンと、

ジム・ライス両外野手は、当選の翌日、１３日午後、ニューヨーク・マンハッタンの

老舗ホテル「ウォルドフ・アストリア・ホテル」で合同会見。喜びを語りました。

注目されたのは「リッキーは一体、どこのチームの帽子をかぶるのだろう」

という点でした。

リッキー・ヘンダースンは、実に９球団でプレーしています。殿堂入りのスターで、

これほど多くのチームを渡り歩いた選手は少ないのです。メジャーから外れても

「まだ現役でプレーしたい」と、独立リーグに参加してまでユニホームを脱がなかった

男です。そのプレーへの執念はすさまじいものがあるではありませんか。

ヤンキースは「彼はヤンキースの帽子をかぶるのがふさわしい。彼こそ、

トルー・ヤンキー！」と、Ｇ・スタインブレナー前オーナーは、当選の日、即座に

コメントしたのですが。

しかし、今日、リッキーは断言しました。「私はオークランドの帽子です。あそこは

故郷。私の心はアスレチックスにある」

寒いニューヨークでタートル・ネックのセーター姿のリッキーは、クーパースタウンが用意

した殿堂入りのホワイト・ユニホームを着て、クーパースタウンの帽子をかぶり

出席しました。

2人は、ライバルで対決した時代を振り返り、お互いを称え合いました。

サンノゼ・マーキュリー・ニューズ紙の、アン・キリオン記者は同紙の

ホームページで「リッキーは盗塁の地位を高め、走る野球の原点を切り開いた

功労者。永久にその功績は忘れることはない。私は、必ず満票、と信じて

いたのに、何と２８人もの記者はリッキーの投票しなかった。彼らは野球の本質を

分かっていないのか」と、厳しい論調を載せています。

このマーキュリー・ニューズは私のところに、毎日送られてきますが、

記者のみなさんは、郷土愛に充ち満ちていて、熱い思いが伝わってきます。

リッキーはこう言いました。

「私は今日で引退する」。

もう、５０歳ですよ、リッキーは。まだ、プレーしたかった、とは。

了

ライス外野手、１５年目の滑り込み

クーパースタウン野球殿堂入り全米野球記者協会員の投票は、1月１２日（日本時間１３日）

に開票され、最多盗塁王、リッキー・ヘンダーソン外野手が５１１票、９４・８％の高得票で

資格1年目で当選。次点のジム・ライス外野手（レッドソックス）は４１２票（７６・４％）で

資格１５年目のラスト・イヤーに栄冠を得ました。

ライスは、現役１６年間の通算打率・２９８、３８２本塁打、２４５２安打、１４５１打点。

２００安打以上4回、オールスター選出８回、本塁打王3回、打点王2回。２冠王に

なった１９７８年にはア・リーグＭＶＰ。実績に何ら不足はなかったのに、記者投票

では毎年惜敗続き。特に昨年は７２・２％の得票で後一歩でした。

「毎年毎年、自宅で待機して”また駄目か”と、悔しい思いをしてきた。

正直に言って、何で私が駄目なのか、どうして、こんなに待たされるのか？

と、複雑な感情がうずまいていた。本当についに来た！と叫びたい、

気持ちだった」と、ライスはコメントしています。

１５年目のラスト当選は、これまで１９６７年のレッド・ラフィング投手、１９７５年

の本塁打王、ラルフ・カイナー外野手の２人だけしかいません。

ライスは３４年ぶり、史上3人目の貴重なゴールになります。

今年は、ヘンダーソン、ライスともに左翼手専門。左翼手からの選出は、１９８９年

のカール・ヤストレムスキー（レッドソックス）以来２０年ぶりになります。

ライスは年々得票が増加していましたが、今年は、新顔の9人は、いずれも

これという決め手がなく、ヘンダーソン1人に投票が集中したのも、ライスには幸運

でした。本塁打の実績では勝るマーク・マグワイア一塁手（カージナルス）

も薬物疑惑は去らず、年々降下するばかり。今季は２１・９％の得票しかありませんでした。

ライスが規定の７５％以上の得票を７票、昨年から１０票上回ったのも、

こういう幸運の背景があったからです。

もし、今年も投票アウトなら、今後は、さらに選考が難しいベテランズ委員会へ

回されますから、いつ、晴れの日は来るか、全く分からなくなります。

神は辛抱したライスに運を授けたのです。

良かった、ライス！。

了

ｗシリーズ・トロフィーの巡回披露

フィリーズは昨年のワールド・シリーズ優勝トロフィーを、地元ファンへ巡回展示

を披露する、と、1月9日、展示ツアー計画を発表しました。

1月１２日の月曜日からスタート、今月の1ヶ月間は、ペンシルバニア州、ニュージャージー州

を回るもので、2月以降の日程は今月半ばに明らかにするそうです。

優勝トロフィーをホテル、集会、博物館、などで展示公開する試みは、他の優勝球団

も、すでにやっていますが、久しく優勝から縁がなかったフィラデルフィアの住民に

喜びを分け合う、のは、テレビ観戦しかできなかった、地元住民も大歓迎です。

初日はペンシルバニア州ヨーク市のヘリテジ・ヒルズ・ゴルフ・リゾート・クラブから

スタート。正午から約1時間３０分の時間限定公開です。

このあとは、毎日巡回し、リトル・リーグ・ワールド・シリーズ開催で有名な

「ピーター・マクゴワン・リトル・リーグ博物館」で1月１４日に公開します。この日は

ＧＭ補佐、投手などのフィリーズ関係者も参加するイベントも行われます。

さらに、傘下のマイナー「リーハイ・バレー・アイアン・ピッグ」でも1月２１日

に訪問。

1月２５日の「フィラデルフィア記者会バンケット」（公式表彰式）には、ＧＭ、

チャーリー・マニェル監督、クローザーのブラッド・リッジ投手の受賞者

も勢揃いする豪華顔ぶれで開催します。

2月にはキャンプ地のクリアウォーター（フロリダ州）へ移動。2月２０日に

キャンプ・タウンの「ブライトハウス・フィールド」で、ファンフェストの形で

開催されるイベントに登場します。

どの開場もスポンサー付き。万一の事故、警備にも慎重で、保険にも

加入。ティファニー社制作の黄金トロフィーを守ります。

「ファンに間近に見てもらい、この感激を分け合いたい」フィリーズのファンを大事に、

の姿勢には、拍手を贈りたい、と、思います。

了

史上初の殿堂投票中継

ＭＬＢコムと、ＭＬＢネットワークは共同で、12日に開票される（日本時間１３日）全米野球

記者協会投票のクーパースタウン野球殿堂入りの結果を速報します。

投票結果がテレビ中継されるのは初めてのことです。

午後1時３０分（東部時間）から中継はスタートします。

ネットワークは午後9時のプライムタイムに、当選者の表情や、その経歴、ハイライト

などを展開します。

「スタートした第2週に、このようなビッグ・イベントをナマ中継出来るのは、大変喜ばしい

こと。ファンをさらにわがネッツとワークに引きつけられるに違いない」と、

トニー・ペテイト会長は発言しています。

当選者は13日午後（日本時間１４日）にニューヨークのホテルで行われる受賞者会見

に出席。この模様も中継されます。

ネットワークは、もう、盗塁王、リッキー・ヘンダーソン外野手の当確を予測して、

リッキーの盗塁ハイライトを放映する予定です。得点、盗塁、四球の最多記録保持者

リッキーは、ワールド・シリーズ、プレーオフのハイライト・フィルムを使用して

連日展開する予定です。

今回は、毎年惜敗続きのジム・ライス外野手や、バート・ブライルベン投手、

デビッド・コーン投手らの横顔も紹介し、スターの歴史を伝えます。

特に、ライスは今回が最終１５回目のラスト・チャンス。今年も惜敗してしまうと、

来年以降は投票資格が消え、今後は、ベテランズ委員会の選考に任されます。

そうなると、ますます殿堂入りのチャンスは少なくなるので、何とか、

入選して欲しい、と願う人は、多いことでしょう。

全米野球記者協会員も定年になり、新聞社を引退してしまうと、選考委員でなくなるので、

年々、ライスらの現役時代を知る人は少なくなってゆくのは避けられません。

この投票方式も今後は難しい問題です。

了

ヤンキースのオープン戦チケット

ヤンキースは、1月9日午前9時からタンパ・スタインブレナー・フィールドで開催する

主催１８試合のオープン戦チケットを前売りしましたが（主としてネット販売）

たちまち完売でした。

今春は大金スターが入団。Ｃ・Ｃ・サバシーア投手、Ａ・Ｊ・バーネット投手、

マーク・テキサリア一塁手のトリオがそろい、3人ともに、ＷＢＣは不参加で

ヤンキースで一日も早く、チームに溶け込みたい、と、ヤンキース一筋、を

表明したので「彼らを一目見たい」というファンが殺到するのは当然でしょう。

この日に、キャンプインはバッテリー集合が2月１３日、野手合流が2月１４日、と

発表されました。全員合同練習は2月１８日、となっていますが、遅刻者は1人も

いないでしょう。

大金大スター獲得で、2年目のジョー・ジラルデー監督の重圧は大変なもの、

と想像されます。合同練習開始から1週間でオープン戦へ。２５日の開幕戦は

ブルージェイズとダンニデンで午後1時１５分にプレーボール。

6試合のナイターが組まれています。タンパの第1戦は２６日、レイズを迎えて

行われます（午後１時１５分のデーゲーム）。

チケットは最高値段の席は下段の指定席３１㌦（約２８５０円）一番安い席

は立ち見の17㌦（約１５６０円）。売り出したのはタンパの試合だけで、

新ヤンキー・スタジアム開場記念試合のカブス2連戦（4月３、4日）

は別途に売り出す計画です。

ご注意をしたいのは、タンパのスタインブレナー・フィールド（旧名・レジェンド・フィールド）は

屋根がないので、2月のフロリダの太陽は照り付けるほど暑いことです。

帽子はかぶらないと大変です。それに水も欠かせません。この２つは必携品。

幸運にもチケットを買えた方は、十分注意してください。日射病で倒れる人も

いないわけではありませんから。

了

ヤンキー・スタジアムにソニー加入

完成間近い新ヤンキー・スタジアムに、ソニーの電化システムが導入され、ファン

は評判のプレー・ステイション３や、バイオ・ノートパソコン楽しめることになりました。

現地時間の8日、ヤンキースのＣＯＯ、ロン・トロスト氏と、ソニー・エレクトリックの

現地法人ＣＯＯ、ハワード・ストリンガー氏が共同発表しました。

新ヤンキー・スタジアムは、まだ内部工事中。関係者以外は立ち入り禁止になって

いますが、「オープンのとき（4月3日のカブス戦）に来場された方は、あっと驚く

エンターティンメント（娯楽）の世界が展開する、これまでの野球場のイメージ

を超えた施設を目のあたりにするでしょう」と、トロスト氏は自信ありげです。

放送管理室のシステムは、ソニー様式で統一され、スイート・ルームを始め、

ラウンジ、コンコースなどの主要場所に配置される、大型の平面テレビは、

ソニーの最新薄型（約５５０台）で楽しめます。

さらに、ファンが遊べるプレー・ステイションもさらに人気を集め、パソコンでデータ

の収集、ゲーム展開、各地の試合の様子などもすぐに分かります。

トロスト氏は「最新の野球場は世界で最も進んだソニーの技術導入が必要だった。

これで、ヤンキー・スタジアムは、最高の野球場になるのは間違いない」とも

断言しています。

右翼の看板広告にもアイデアを凝らし、どんな演出がされるか、期待した欲しい、

と、予言しています。4カ所のコンコース地域にも、ソニー演出の工夫がされています。

どんな模様になるのか、まだ公開していないので、秘密のベールに包まれていますが、

「野球場は、単に試合を眺めるだけの施設ではない。本当の娯楽殿堂に

なる」と、宣言しているように、この巨額投資が実るかどうか、注目したい、

と、思います。2月１７日には工事が完成。関係者に披露される予定です。

了