テキサス・スポーツ殿堂、その２

ヒルトン・ホテルの前、ユニバーシティ・ドライブを歩いて行くと、

左側に「テキサス・スポーツ殿堂」の建物が見えてきます。

ホテルから約１マイル（１６００㍍）約１０分の距離。歩道にはサルスベリの樹木

が茂り、真っ赤な花は芝生の緑に映えて、とてもいい環境です。

この殿堂前には「ベイラー大学」の壮大な校舎が建ち、この道路

の名前の由来になっています。

空に高く尖塔が聳える、１８４５年創立の歴史がある同大学は、

バプティスト派（プロテスタント教会）の設立した総合大学で、

すごく広いキャンパスが展開しています。

１８８６年にインディペンデンス市から、ここに移転。ウェイコー市

の中心の存在になりました。初期のころは、カウボーイの宿舎で始まった

ウェイコー市は農業、畜産、など、次第に発展した、と言われます。

この「テキサス・スポーツ殿堂」は、最初、ダラス市に近い、

グランド・プレイリー（ＧＲＡＮＤ・ＰＲＡＩＲＩＥ）市に建設。１９８０年２月

にオープンしました。２階建て、展示場、ホール、劇場まで

併設。意欲的にスポーツ普及に努力したものの、１９８６年、

わずか、６年間で運営資金がなくなり閉鎖。

「テキサスの歴史をつぶすな」と、ウェイコー商工会議所が中心

になって保存運動を起こし、１９９１年に、現在の場所に

建設しました。

今度は平屋建て、規模は小さくなりましたが、「規模を広げるより

長期の保存運営を」と、地道の活動を続けています。壁面は薄茶色

の花崗岩。その上に各種スポーツのイラスト・タイルがはめ込まれ

夜間はライトアップされます。

殿堂の内部には、テキサスのプロ・スポーツマンの表彰だけでなく、

テキサス高校の選手、役員、監督らを表彰する、テニス、

バスケットボール、フットボール、野球のミニ殿堂を設けているのが特色です。

毎年、地元のスポーツ、メディア関係者２１人で組織した選考委員会が

５人の候補者を選び、殿堂入りを決めています。

選考資格は「テキサス出身にこだわらず、テキサスに栄光を

もたらした人物」と、幅広いのが特色。すでに、１８７人も殿堂入り

しています。

了